2013年06月26日

ザック解任論があちこちで叫ばれていることについて

予想以上にザック解任を唱える人が多くてすっかり萎えています。いつから日本はそんなサッカー大国になったんだよ?前回大会でようやくベスト16に滑り込んだ国だというのに(自国開催で対戦国に恵まれた2002年を除く)。もはや、足元が見えている人を探すほうが難しい状態。

今回の騒動?に関しては、いささかヒステリックな感じがします。

2010年岡ちゃん式カウンターサッカーでBEST16に進出した日本だが、世界を驚かすことは出来ず、あのサッカーの限界を感じた人も多かったと思う(世界は日本サッカーをどう報じたか 「日本がサッカーの国になった日」 (ベスト新書)
)。

あれから3年、自分たちで主導権を握るサッカーで勝てるぐらいに急激に日本は成長したのか?もしくは岡田監督から「世界の名将」に指揮を委ねれば勝てる状況であったのか?ザッケローニから、今空いているよと一部の人が声高に叫んでいるハインケスやビエルサやマガトにスイッチすればうまくいくのか?

そんな簡単なものではないよね、サッカーは?少しでも上手くいかないと犯人探しや首の取替えを叫ぶのはマスコミだけかと思ってたのに。

小言を言わせてもらうなら、ビエルサで本当にいいんだな?3-4-3のマンツーマン守備をあと1年でやるんだぞ。同じ3-4-3でも、ウイングバックが下りてスライドして4バックにならずに、サイドはサイドで何とかしろってサッカーだぞ!そもそもビエルサで上手くいく保証を論理だてて説明してくれる意見をみたことがない。何の確証もなく、空いている監督の名前を並べるのも無神経だと思う。

それに「サカつく発想」で簡単に名監督を呼べるなら苦労しないっつーの。

いや、呼べると仮定してみよう。それで本当に何もかもうまくいくという現状認識はどこからくるのか?と激しく問いたい。それぐらい日本は十分な戦力を有しているのかと?

それで毎回ブラジルヤイタリアに勝てるほど俺たちは世界に近づいたのか?

それと、コンフェデの結果ってそんなに重要なんだろうか?ブラジル・イタリア・メキシコに3戦全敗は想定内の結果。というか、W杯本大会であたる可能性のある相手に手の内を全部晒すかというとそんなわけはないと思う。それは相手国も同じでことで、あれがイタリアの本気とは決して思えないし(「4−3−2−1」だってスペイン用に「どうせポゼッションで勝てないなら迎撃だ」で考えたフォーメーションくさいと思いませんか?)、日本だって格上の相手にカウンターを用意しないなんてことは通常ありえない。コンフェデの結果で監督の進退を問うのはちょっと乱暴だと思う。

くどいようだが、セリエAのBIG3を率いた監督を無能とか無策とか言うにはかなり抵抗がある。ジーコの時と比較する意見もあるが、ジーコと比べるのも失礼だ。采配だって、イタリア戦ではブランデッリよりもザックの圧勝に近いと思いませんか?早々と3枚の交代カードを使い切り、修正対応に追われたのはブランデッリの方だった。メキシコ戦だってそう悪くはない。190cmクラスの選手が3人いるメキシコに対空戦に対抗するため、内田から酒井の先発を考えたのは悪くない。但し、酒井の出来だけが誤算だった。3-4-3にしたのも守備に戻らないドス・サントスの裏のスペースを基点にサイドからえぐるのは悪くはないと感じたけど(相手のシステムやかみ合わせを無視して3-4-3は使えないと言うのはおかしい)。

結果が出なかったからといって、良かった内容まで無かったことにして卑屈になる必要はないと思います。ベストな仕事をしても毎回結果をだせるような相手でもない。

海外組重視で鉄板メンバーに固執しすぎという意見については、俺だって豊田がみたいよ。ただ、鉄板メンバーにこだわるのもある意味納得できる。日本の選手層はそんなに厚く充実してるのだろうか?とも思う。高徳や宏樹やハーフナーを使ってもあんな感じだし、変えたところからやられています。コンフェデで現状のメンバーでやれたところとやれないところがある程度みえたので、それはこれからの新たな人選に期待したい。コンフェデまでは今のメンバーでやるけど、一度リセットすると言ってたしね。

闘莉王を呼べ!とか言ってる人は、精神論的な意見が大多数で説得力に欠けるものばかり。ラインを低く設定した戦いをするならありえると思うけど、本当にJリーグ見てるのかな?と怪しく思ってます。呼ぶのは最後の手段でもいいしね。

海外組重視でJリーグを軽視しているという意見もあるが、むしろそうでなきゃおかしくないだろうか?海外スカウトの目に留まって実力を評価されて今の海外組の位置があるのだから(細貝や酒井宏樹、長谷部、ハーフナーなど出場機会に恵まれず、本来のポジションで使われていない選手よりもJで使われてる選手ではどうか?という意見もあると思うけどね)。

コンフェデで色々と日本の課題が出てきたところで、これからのザックの修正力に期待したいんだけど、それを見ないで、監督交代で本当にいいんだな?と思ってるのは俺だけなのか?空いてないけど、フース・ヒディンク出てきて場当たり的に勝ちに徹したサッカーで、後にペンペン草も生えない状態でもいいんだな?

今すぐ急に日本が強くなるわけはありません。一歩ずつ近づいていくしかない。部分的に変えた方がいいと思うところもありますが、それも含めてこれからを見ていきたいと思うのです。バルセロナが数年で今のバルセロナになったわけではありません。長期的なスパンで強化を考えず、近い目標と遠い目標をごっちゃにしてしまうとそれこそ迷走してしまいます。確かに世界のどこかにザックよりも日本の強化を進めてくれるかもしれない監督はいるでしょう。ただ、場当たり的に監督を変えて今までの選手や戦術を放棄してしまうことが強化に繋がるとは思えません。

「2010年のような戦い方をするのも一つの方法だと監督は言っていたけど、監督は『自分たちのサッカーを世界で見せたい、それで世界を驚かせたい、その中で勝ちたい』と言っていた。2010年を否定しているわけではなく、それも一つのやり方だけど、そうじゃない日本のやり方、強みがあると僕に熱く語ってくれた」by 長谷部

いや、俺も見たい!今現在日本サッカーはそれを問われているのだと思う。それを真摯に考えてくれている監督を更迭するのはどうだろう?

2010年のあのサッカーからの進歩という意味でザッケローニはテーマに沿った的確な仕事をしていると思います。

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サッカー「観戦力」が高まる
posted by dekasan at 18:34| Comment(0) | 日本代表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月23日

「問題点は見えたか?」コンフェデ杯 メキシコvs日本(2-1)

何かコンフェデでも「絶対負けられない戦い」と思ってる人がいるのか、ザック解任とか言ってる人が多いのでビックリ。相手は、W杯最多優勝のブラジル・次に優勝回数が多いイタリア・ロンドンオリンピック優勝メンバーを加え、W杯ベスト16常連のメキシコ。3戦全敗もあると思ってた。

大体、イタリアのBIG3クラブを率いて、スクデットをとったこともある監督を「無能」呼ばわりするほど、日本のサッカーライターや評論家は戦術分析に長けているのか?と疑問に思う。

采配批判とか誰それを使えとか、選手個人を責めてる人は、きっと岡ちゃん的サッカーでも結果を出したいのかな?と思う。そこからの脱却が日本代表のテーマとして与えられたのではなかったか?

酒井宏樹をボロクソに叩いてる人の中には、彼がドイツに渡る前、右サイドバックの新戦力として期待してた人も多いはず。それを、悪いところだけを取り上げて後だしジャンケン的に文句を言うのはどうかと思う?確かに酒井の寄せが甘く、エルナンデスのマークも栗原が離してしまったのは問題。それを、高徳を使えとかCBを入替えろ、とか「サカつく」的発想で解決できるほどサッカーは簡単なのだろうか?

たられば?を言うなら代わりに入ったウッチーのところでヘディング競りまけてるんだけど?右サイド高徳とかいっても、右効きではあるがしばらくやってはいないはず。しかも、このメンバーでは初?

ここで見えてきたのは、コンパクトにやれている状態では、サブが2・3人入っても誤魔化しが効くが、そうでない状態だと穴になるということ。そこをどうするか?

また、コンディションがよくない状態での戦い方や人選。特に今回はカウンター要員を準備してこなかったので、ジャブ的に相手CBを牽制することが出来なかった。「悪いなら悪いなりのサッカー」がイタリアは出来る。では、「悪いときの日本」はどう戦うのか?

通用するところ、しないところの見極め、課題や問題点の洗い出しとしては、最高に得るものが大きい3試合だったと思う。

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10番は「司令塔」ではない トップ下の役割に見る現代のサッカー戦術
ラベル:ザックJAPAN
posted by dekasan at 14:41| Comment(0) | 日本代表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月21日

コンフェデでのイタリア戦を終えて

一晩たって色々と面白い記事があがってきたのでまとめ。

■コンフェデ杯敗退は、ザッケローニの無策と臭い物に蓋をするメディアに責任がある(中山 淳) - Y!ニュース http://bylines.news.yahoo.co.jp/nakayamaatsushi/20130621-00025853/

金子達仁的逆張り炎上商法って流行なのかな?取材もせずに「意図は?」となげかけて終了しちゃったらジャーナリストじゃないでしょ?後出しジャンケン的に文句言うだけなら個人のブログでやったらいい。少なくともyahooトピックスに掲載される代物ではない。中身は普通に飲み屋でクダまいてるオッサンの文句と変わらない。


■イタリア紙記者が特別寄稿。「この敗戦で日本はもっと強くなる」|集英社のスポーツ総合雑誌 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva|World Football http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/wfootball/2013/06/21/post_377/

一方、イタリアのジャーナリストのまともな記事。上記の人との記事のレベルの違いが歴然としますな。


■【イタリア視点で日本戦を分析】完璧に崩された右サイド。戦術でも上回ったザックジャパン | フットボールチャンネル http://www.footballchannel.jp/2013/06/21/post5783/

レジェンドクラスのストッパー、元イタリア代表DFジュセッペ・ベルゴミが日本のDFの評価と課題を説明。


■コラム:歴史に残る試合となったイタリア対日本 http://www.goal.com/jp/news/4991/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%87%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97/2013/06/21/4063496/%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%A0%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%81%AB%E6%AE%8B%E3%82%8B%E8%A9%A6%E5%90%88%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%AF%BE%E6%97%A5%E6%9C%AC

Goal.comのマーク・ドイルの記事。どこぞの逆張りライターと質が違います。


■オシム氏が称賛する日本の勇敢さ 課題は「フットボール的」賢さ ― スポニチ Sponichi Annex サッカー http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2013/06/21/kiji/K20130621006053590.html

課題は「フットボール的」能力、賢さ、とオシム。思うに90分集中力とインテンシティって続かないような気がする。どこかで、いい意味で一息つく(つける)工夫が必要じゃないかとも思う。リスクをかけるところと安全に繋ぐところ、イケイケだけでなく食いいつかせてから隙を伺う、あえてロングボールをいれて陣地の回復をするとか・・・。

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日本はバルサを超えられるか ---真のサッカー大国に向けて「育成」が果たすべき役割とは

ラベル:ザッケローニ
posted by dekasan at 19:27| Comment(0) | 日本代表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月20日

「もったいない!」コンフェデ杯 イタリアvs日本(4-3)

こんな乱打戦になるとは誰が予想できただろうか?

もうちょっとで、「限界」とか言ってた某評論家の息の根を止めることが出来たのに!なんとも、もったいないことをした。え、そっちじゃない?

この日の日本はいつもの鉄板メンバーの4-2-3-1。何か変化をつけてくるかと思ったけどストレートに真っ向勝負。イタリアはクリスマスツリー(4-3-2-1)で、のらりくらり戦法をやりたかったのだろうけど、試合開始から日本がガリガリとプレス、チェイシングでイタリアを自由にさせず、ピルロに対しては前田と本田で常にチェックし前を向けさせないのを徹底、ポゼッションで有利に立った。

で、親善試合のイタリアなら、これでものほほんとしてるんだけど、ブランデッリは違ってた。

本田のPKが決まると、「バカンスにはまだ早いぞ、お前ら!」と懲罰人事でアクイラーニOUT、後半には、香川を押さえきれない右サイドバックをマッジョからアバーテへと策をうってきて「やる気モード」に火をつけてきた。

でも、ブラジルのスタジアムは雨が降ると蒸し暑さが倍増。イタリアはそんなに動けなかった。後半30分から40分にかけて、日本は完全にイタリア陣内でポゼッションを続け、ディフェンス陣を完全にドン引き状態に。まるで俺たちはスペインのようだった(点とれなかったけど)。

まあ、失点シーンには結構色々とあるんだけど、「勇気を持ってチャレンジ」すればこのぐらい出来るわい!というのを証明できたのではないか?ただ、「勝てる」かどうかは別の話し。

そして、「長谷部の談話」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130620-01120548-gekisaka-socc

帯びに短したすきに流し、これからはその攻守のバランスをどうもっていくか?だよね。

では、以下気になった件。

・吉田批判が凄いですが、プレミアリーグであれだけやれる日本人CBはそんなにはいない。闘莉王を入れれば解決とか、そんな「サカつく」発想ですむ問題ではないと思う。これを糧に成長してほしい。失点そのものがDFの経験になるのだから。
・鉄板メンバー批判も多いですが、最新の「Number」の長谷部インタビューを読むと、戦術理解度の重要性がわかると思う。昔と違い海外組がほとんどの今のメンバーで、練習できる時間が限られているなかで、ある程度メンバーを固定して戦ってきたのはそう間違いではないと思う(それでも、もう少し変えてほしいが)。カップ戦に出て直前に合流しオーストラリア戦でも十分に岡崎や本田が戦えたのはそういうメリットがある。
・この日の選手交代は?だったが、それなりに十分戦えている状態で、サブメンバーの層の薄さからすれば他にいい手があったかな?Twitterでは、乾という声もあがってたけど、真ん中固めて引きこもってるイタリア相手にカットイン型で中に入る乾だと余計渋滞しちゃうような気もします。
・「バロテッリはインテル、シティ、ミラン、イタリア代表で計21本PKを蹴って全て成功させている。」まじか?やっぱり、風呂場で花火しちゃう奴のメンタルは凄いな。
・一方、川島は、ここんとこPKで先に動いて全部逆とられてるような気がしますが?
・蒸し暑いブラジルのスタジアムでこれだけ動けるなら、春秋制継続の方がいいな、と思ってしまう。予選でも中東アゥェーが必ずあるし、暑さに弱い日本でいいのか?と。

やっぱりコンフェデに出られてよかったね。こういう体験はなかなか出来ない。経験という意味では、メキシコ戦はサブメンバー中心でお願いしたい。

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週刊サッカーマガジン増刊 サッカー日本代表W杯出場記念号 2013年 6/20号 [雑誌]
ラベル:ザックJAPAN
posted by dekasan at 20:01| Comment(0) | 日本代表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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